tag:blogger.com,1999:blog-11734857201240375802024-03-05T16:24:44.537+09:00吉田書店店主の雑記帳(改「真也の雑記帳」)山形で生まれ、千葉に住み、飯田橋で本作りに勤しむ今。
思いつくまま綴りたい。吉田シンヤhttp://www.blogger.com/profile/14553295509996356822noreply@blogger.comBlogger75125tag:blogger.com,1999:blog-1173485720124037580.post-3161338632963100732015-02-05T23:29:00.001+09:002015-02-05T23:29:26.139+09:00ブログ「再稼働」気がついたら、ツイッターとフェイスブックにかかりっきりになってブログを放置していた。もともと文章を書くのが苦手なほうなので、ツイッターで140字呟くのさえ四苦八苦。「呟く」んだから気軽に、と思って始めたのだが、やはり会社のPRを、なんて考えると、フォロワーだのリツイートを気にする。フェイスブックにいたっては、「いいね」をついつい意識する。<br />
そんなわけで、じつはブログが最もお手軽かも、と考えるに至った。<br />
まさに、思いつくまま、気軽に書かさせていただくことにする。吉田シンヤhttp://www.blogger.com/profile/14553295509996356822noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1173485720124037580.post-65662760569864121222013-01-28T11:34:00.000+09:002013-01-28T11:34:27.399+09:00<span class="userContent"><div class="text_exposed_root text_exposed">
<span><em><u>※以下は、1月27日にFacebookに投稿した内容とほぼ同じです。</u></em></span></div>
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<span>先週末の1月25日(金)は、「歴史編集者懇談会」という会合の</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span>第172回目の例会がありました。<br /><span> 私は昨年の3月から仲間に入れていただいたばかりで、うまく説明</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span><span>はできないのですが、歴史書を編集している編集者の自主勉強会と</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span>いったものです。<br /><span> あくまで、個人での参加というのがポイントかもしれません。隔月</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span>で例会を開催しております。<br /><span> 1月は、「歴史図書賞」の選考・発表ということになっておりまし</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span>た。<br /><span> この「歴史図書賞」の説明は、この会の幹事役をやっている永滝稔</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span><span>さん(有志舎)が、先日、以下のフェイスブック上で説明なさって</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span>いるので、そちらに譲ります。<br /><span class="text_exposed_hide">...</span><span class="text_exposed_show"> <a href="http://www.facebook.com/minoru.nagataki" rel="nofollow" target="_blank"><span>http://www.facebook.com/</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span>minoru.nagataki</a><br /> (リンクを張ったことになるか、不安ではありますが・・・・)<br /> <br /> で、このたび、『自由民権運動史への招待』(安在邦夫著)<a href="http://www.yoshidapublishing.com/booksdetail/jiyuminken.html" rel="nofollow nofollow" target="_blank"><span>http://</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span><span>www.yoshidapublishing.com/</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span>booksdetail/jiyuminken.html</a> が、本賞を受賞しました!<br /> <br /><span> 上記の永滝さんの説明にあるように、「内輪の会の賞ではあります</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span><span>が、口うるさい同業の編集者に仕事を認めてもらえるというのは嬉</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span>しいもの」!<br /> <br /><span> 賞状と副賞(電子メモ帳)をいただきました(受賞作と並べた写真</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span>をアップしました)。<br /><span> 賞状の宛名が「吉田真也」であることは、上記のように、「個人で</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span><span>の参加」であることを示しています。私の場合「吉田書店」=「吉</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span><span>田真也」なのでしょうが、他の方々は、社の代表としてではなく、</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span>あくまで編集者個人として参加しているわけです。<br /> <br /><span> ちなみに、この「歴史編集者懇談会」は2013年で30周年との</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span>こと。<br /><span> 金曜日の会では、その記念誌も配布されました(写真に映っている</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span><span>黄色い冊子)。それによると、この勉強会は、1983年に、有斐</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span><span>閣、岩波書店、青木書店、法政大学出版局、三省堂、校倉書房、東</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span><span>京大学出版会、日本評論社に属す8人でスタートした会のようです</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span><span>。その後、会員は入れ替わりながらも、現在まで続いているのは本</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span><span>当にすごいことだと、会員歴1年弱の私は、率直に感じました。会</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span>員の皆さま、どうぞ今後とも宜しくお願い致します!<br /> <br /><span> ちなみに、「歴史図書賞」の過去の受賞作をここに転記(先日、これまでの受賞一覧を幹事の方から頂戴したので)してみます</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span><span>(懇談会は1983年スタートですが、この賞は1994年から)</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span>。<br /> 。<br /><span> 「歴史書」という括りでも、多種多様な作品です。これらを編集し</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span><span>た人間が集まっているのが、「歴編懇」であるとも読み取れますね</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span>。<br /> <br /> </span></div>
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<span class="text_exposed_show">★第1回(1994年)<br /><span> 本賞:土井正興著『スパルタクスとイタリア奴隷戦争』法政大学出</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span>版局<br /> 奨励賞:石井寛治著『情報・通信の社会史』有斐閣<br /> ★第2回(1995年)<br /> 本賞:『歴史激流 楊寛自伝』東京大学出版会<br /><span> 奨励賞:阿部猛他編『日本古代史研究事典』・佐藤和彦他編『日本</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span>中世史研 究事典』東京堂出版<br /> 特別賞:新保博著『近代日本経済史』創文社<br /> ★第3回(1996年)<br /><span> 本賞:メアリー・ベス・ノートン他著『アメリカの歴史』全6巻,</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span>三省堂<br /><span> 奨励賞:ジョージ・ケナン著『シベリアの流刑制度』Ⅰ・Ⅱ,法政</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span>大学出版局<br /> ★第4回(1997年)<br /> 本賞:マリア・ミース著『国際分業と女性』日本経済評論社<br /><span> 奨励賞:いいだもも著『20世紀の〈社会主義〉とは何であったか</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span>』論創社<br /> ★第5回(1998年)<br /> 本賞:永原慶二著『荘園』吉川弘文館<br /><span> 奨励賞:日本の戦争責任資料センター編『シンポジウム・ナショナ</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span>リズムと「慰安婦」問題』青木書店<br /> ★第6回(1999年)<br /> 本賞:西嶋定生著『倭国の誕生』東京大学出版会<br /> 奨励賞:日本歴史学会編『日本史研究者辞典』吉川弘文館<br /> ★第7回(2000年)<br /> 本賞:ただえみこ著『唄で命をつむいで』青木書店<br /> 奨励賞:黒田和子著『浅野長政とその時代』校倉書房<br /> 東島誠著『公共圏の歴史的創造』東京大学出版会<br /> ★第8回(2001年)<br /> 本賞:杉仁著『近世の地域と在村文化』吉川弘文館<br /><span> 奨励賞:須磨千穎著『賀茂別雷神社境内諸郷の復元的研究』法政大</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span>学出版局<br /> ★第9回(2002年)<br /> 本賞:佐原真著『銅鐸の考古学』東京大学出版会<br /><span> 奨励賞:歴史学研究会編『歴史学における方法的転回』(現代歴史</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span>学の成果と課題1)青木書店<br /><span> 『幸徳秋水』『堺利彦』(平民社百年コレクション1,2)</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span>論創社<br /> ★第10回(2003年)<br /> 本賞:永原慶二著『20世紀日本の歴史学』吉川弘文館<br /> 奨励賞:小林正美著『唐代の道教と天師道』知泉書館<br /> 暉峻衆三編『日本の農業150年』有斐閣<br /> ★第11回(2004年)<br /> 本賞:永原慶二著『苧麻・絹・木綿の社会史』吉川弘文館<br /> 奨励賞:鹿野政直『現代日本女性史』有斐閣<br /> ★第12回(2005年)<br /> 本賞:金原左門著『近代日本のサブリーダー』日本経済評論社<br /> 奨励賞:村串仁三郎著『国立公園成立史の研究』法政大学出版局<br /> 佐々木潤之介著『江戸時代論』吉川弘文館<br /> ★第13回(2006年)<br /> 本賞:大谷 正著『兵士と軍夫の日清戦争』有志舎<br /> 奨励賞:深谷克己著『江戸時代の身分願望』吉川弘文館<br /> ★第14回(2007年)<br /> 本賞:石井寛治著『経済発展と両替商金融』有斐閣<br /> 奨励賞:小澤卓也著『先住民と国民国家』有志舎<br /> ★第15回(2008年)<br /> 本賞:佐原徹哉著『ボスニア内戦』有志舎<br /> 奨励賞:木畑洋一・車河淳編『日韓歴史家の誕生』東京大学出版会<br /> 吉田 徹著『ミッテラン社会党の転換』法政大学出版局<br /> 特別賞:栗原哲也著『私どもはかくありき』日本経済評論社<br /> ★第16回(2009年)<br /> 本賞:永原陽子編『「植民地責任」論』青木書店<br /> 奨励賞:西洋中世学会編『西洋中世研究』知泉書館<br /> 阪田安雄編著『国際ビジネスマンの誕生』東京堂出版<br /> ★第17回(2010年)<br /> 本賞:大門正克ほか編『高度成長の時代』全3巻 大月書店<br /> 奨励賞:遅塚忠躬『史学概論』東京大学出版会<br /> ★第18回(2011年) 同票数のため本賞2点<br /> 本賞:穴倉佐敏編『必携古典籍・古文書料紙事典』八木書店<br /><span> 本賞:鈴木多聞著『「終戦」」の政治史 1943~1945』東</span><wbr></wbr><span class="word_break"></span>京大学出版会</span></div>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh64jVYBDJYUpVhw1hyWpQCrBJz72Jza62WU4-2X1DTVtJJ7A5ZYB5sbPfvqChfLABG7MQxe69UKLT6adB2AIeJ4A3Fv4xRwG04EmO-UdRH406p4nWkyHFP7AOOd_QDU3yIxWWO3AU6NH0/s1600/DSC_0114.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh64jVYBDJYUpVhw1hyWpQCrBJz72Jza62WU4-2X1DTVtJJ7A5ZYB5sbPfvqChfLABG7MQxe69UKLT6adB2AIeJ4A3Fv4xRwG04EmO-UdRH406p4nWkyHFP7AOOd_QDU3yIxWWO3AU6NH0/s320/DSC_0114.JPG" width="180" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhiypFgpUlH-YLCYje303B5vmkdJd4As8XuyBWjxFsIumIYd3MMHADO6qJFP4L5q1tn-7h5vx14jqjibDeUQmCH7RzVkK01mD2uIOTmvIGiQNZwrwnYbVbJNnbip1qg1uuYdnLFb6-hdQs/s1600/%25E5%2585%2589%25E3%2582%258B%25E9%25A2%25A8%25E8%25B3%259E%25E3%2580%2581%25E8%25B3%259E%25E7%258A%25B6.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhiypFgpUlH-YLCYje303B5vmkdJd4As8XuyBWjxFsIumIYd3MMHADO6qJFP4L5q1tn-7h5vx14jqjibDeUQmCH7RzVkK01mD2uIOTmvIGiQNZwrwnYbVbJNnbip1qg1uuYdnLFb6-hdQs/s320/%25E5%2585%2589%25E3%2582%258B%25E9%25A2%25A8%25E8%25B3%259E%25E3%2580%2581%25E8%25B3%259E%25E7%258A%25B6.JPG" width="180" /></a></div>
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<span class="text_exposed_show"></span> </div>
</span>吉田シンヤhttp://www.blogger.com/profile/14553295509996356822noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1173485720124037580.post-12201413561990131762012-07-13T17:08:00.001+09:002012-07-13T17:08:05.035+09:00『ダ・ヴィンチ』2012年8月号にて紹介されました『ダ・ヴィンチ』という雑誌はご存知だろうか。<br />
表紙に、「本とコミックの情報マガジン」というキャッチフレーズがある。おそらく、若者をターゲットにしているのではなかろうか。表紙も、若手の作家、漫画家が多く、今月号は荒木飛呂彦さん(失礼ながら、私は知りませんでしたが『ウルトラジャンプ』の連載などで人気漫画家のようです)。<br />
<br />
ちなみに私自身は、確か90年代に創刊したころ、一時喜読んでいたが、その後はご無沙汰状態である。<br />
さて、その『ダ・ヴィンチ』に、吉田書店が紹介された。<br />
北尾トロさんの連載「走れ! トロイカ学習帳」(これは、洒落なんでしょうね)で取り上げていただいたのだ。今回は、連載第52回で「始めること、続けること 僕の小規模な出版生活」。そう、小出版社、ということでノミネートいただいたわけだ。<br />
<br />
5月下旬頃に編集部から電話があり、取材をしたい、と。これまで「取材」なんてものを受けたことがなく、戸惑いはあったが、吉田書店のPRになれば、なんてことで引き受けたのであった。もちろん『ダ・ヴィンチ』が若者向けであることは知っていたから、吉田書店のラインナップとのズレは承知の上である。<br />
<br />
数週間後、この小さな事務所に「取材陣」がお見えになった。たった5坪程度の部屋に、4人も来客があったのは最初で最後かもしれない。<br />
北尾トロさんとあれこれ雑談した結果が、紙面に反映されたわけだが、1時間ちょっとの取り留めのない会話だった。<br />
正直、「成り行き」で吉田書店を立ち上げたわけで、果たして取材対象になるのかしら、と思いながらの受け答えだったので、何とも迷惑をかけたと思う。文中に「話の端々から、出版社であり続けることを当面の目標としていることがわかる」とあるが、まさにその通り! 潰さないように頑張るのみ、これが今の率直な気持ち。。それが、「端々から」伝わったのか。とにかく、このようにうまく紙面にまとめて戴いたことに感謝!<br />
<br />
自分から、「良書の出版を……」なんて言うつもりはない。それは、読者が、世間が決めることだと思う。私は、とにかく生きていかなくてはいけない。本を出して売って生きていくのだ。もちろん、自由に、楽しみながら……。これが如何に困難であるか、それは、重々承知している。だからこそ、面白いのだ。<br />
<br />
今回の取材は、こうしたことを自分で改めて認識するきっかけになりました。<br />
北尾トロさん、編集部のKさん、カメラマンの原田さん、そして同席下さって連載の後半で登場する北海道の小出版「北海道冒険芸術出版」の堀直人さんに、改めて感謝申し上げます。<br />
<br />
『ダ・ヴィンチ』は、(吉田書店の本とは違って)全国ほとんどの書店にあるでしょう。コンビニにもあるかもしれません。ぜひ手に取ってご覧下さい。私が出ているところ以外も、見どころ一杯でした!吉田シンヤhttp://www.blogger.com/profile/14553295509996356822noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1173485720124037580.post-1516698416628157632012-07-04T10:02:00.000+09:002012-07-04T14:28:59.026+09:00御高評戴きました(『石坂洋次郎「若い人」をよむ 妖しの娘・江波恵子』)今月の新刊、『石坂洋次郎「若い人」をよむ 妖しの娘・江波恵子』を、さっそくブログで紹介くださいました。御高評有難うございます!<br />
<br />
『林蘊蓄斎の文画な日々』←画家であり作家であり、装丁家である林哲夫さんのブログです。<br />
<br />
<a href="http://sumus.exblog.jp/18533937/">http://sumus.exblog.jp/18533937/</a><br />
<br />
<br />
また、本書の装丁をいただいた折原カズヒロさんの以下のブログもどうぞ。<br />
装丁を巡るあれこれを堪能ください!<br />
<a href="http://ok-bd.blogspot.jp/2012/07/blog-post_01.html">http://ok-bd.blogspot.jp/2012/07/blog-post_01.html</a><br />
<br />吉田シンヤhttp://www.blogger.com/profile/14553295509996356822noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1173485720124037580.post-31046275884221717592012-06-28T17:36:00.001+09:002012-06-28T17:37:28.342+09:00新刊! 『石坂洋次郎「若い人」をよむ 妖しの娘・江波恵子』<span class="messageBody" data-ft="{"type":3}"></span><br />
<span class="messageBody" data-ft="{"type":3}"><div class="text_exposed_root text_exposed" id="id_4fec10a28b3960068952835">
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吉田書店7冊目の本が出ます。</div>
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ちょっと長めのタイトルですが……<br />
『石坂洋次郎「若い人」をよむ 妖しの娘・江波恵子』(柏倉康夫<wbr></wbr><span class="word_break"></span>著、1800円+税)。<a href="http://www.yoshidapublishing.com/booksdetail/pg539.html" rel="nofollow nofollow" target="_blank">http://<wbr></wbr><span class="word_break"></span>www.yoshidapublishing.com/<wbr></wbr><span class="word_break"></span>booksdetail/pg539.html</a><br />
<br />
『若い人』という作品自体、柏倉先生にお聞きするまで、恥ずかしながら私は知りませんでした<wbr></wbr><span class="word_break"></span>。(『青い山脈』なら知っていたわけですが。)</div>
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『若い人』は、昭和8年から5か年にわたって『三田文学』に連載され、空前の<wbr></wbr><span class="word_break"></span>ベストセラーとなった長篇小説です。舞台は、旧制の女学校。26<wbr></wbr><span class="word_break"></span>歳の国語教師・間崎慎太郎と女学生・江波恵子、そして橋本スミ子<wbr></wbr><span class="word_break"></span>という若い女性教師をめぐる物語。「三角関係」なんて言ってしま<wbr></wbr><span class="word_break"></span>えばそれまでですが……。<br />
<br />
<span class="text_exposed_show">『三田文学』での連載が終わり、昭和12年に改造社から単行本化され売れに売れたため(改造社の社運を再興したと言われるらしい!)、すぐに映画化もされたとのこと。そして、(私が調べた限りでは)戦後も3回(1952年、1962年、1977年)映画化さ<wbr></wbr><span class="word_break"></span>れています。石原裕次郎と吉永小百合が演じた1962年版はDV<wbr></wbr><span class="word_break"></span>Dにもなっているようです。<br /> </span></div>
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<span class="text_exposed_show">本書は、そんな作品をもう一度読んでみよう、というわけです。ヒロイン<wbr></wbr><span class="word_break"></span>の江波の心の動きや言動、行動に注視しながら……。実に魅力的な女性なのです! 著者の柏倉先生自身は、本書「はじめに」で述べているように、高校時代に『若い人』を読み江波恵子の魅力にとり憑かれたとのことです。</span></div>
<span class="text_exposed_show"><div class="text_exposed_root text_exposed">
<br />
図書館などにある、中公の「日本の文学 58」では2段組みで5<wbr></wbr><span class="word_break"></span>00頁近いわけですが、本書は、そのダイジェスト版といった位置<wbr></wbr><span class="word_break"></span>づけも可能かもしれません。そうした読み方をしていただいても嬉<wbr></wbr><span class="word_break"></span>しいですね。<br />
<br />
戦前にはこの作品のある部分が不敬罪にあたるなどとして告訴され<wbr></wbr><span class="word_break"></span>たり、また、石坂自身が細部について後年まで何度も書き直してい<wbr></wbr><span class="word_break"></span>ることがわかったり(各社から多くの版がでています)、という面<wbr></wbr><span class="word_break"></span>なども、興味深いところです。<br />
<br />
ぜひ、多くの人に手に取っていただきたいです。特に、これまで吉<wbr></wbr><span class="word_break"></span>田書店と縁のなかった人たちに(笑)。<br />
<br />
装丁も素敵に仕上がりました!<br />
デザイナーの折原カズヒロさんには幾つもラフ案も出していただき<wbr></wbr><span class="word_break"></span>まして。また、著者の柏倉先生の御紹介で、口絵は、若い版画家の加藤茜さんという方にお寄せ<wbr></wbr><span class="word_break"></span>いただきました。ヒロインの江波を想像して銅版画を制作いただき<wbr></wbr><span class="word_break"></span>ました!</div>
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ぜひ、本文と併せてご覧いただきたいものです。</div>
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</span>吉田シンヤhttp://www.blogger.com/profile/14553295509996356822noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1173485720124037580.post-2298493674247584412012-03-27T10:51:00.000+09:002012-03-27T10:51:01.530+09:00創業1年になります久しぶりのブログ投稿となる。1月からフェイスブックとツイッターを始めたため、そちらを優先していた、との言い訳。<br />
さて、早いもので3月も残りわずかとなってまいりました。約300名の方々にお送りしている「吉田書店通信」の第4号から、以下に転載させていただくこととで、久々の「投稿」といたします。<br />
******************<br />
<span style="font-family: MS Pゴシック;">▼吉田書店を立ち上げてからもうすぐ1年――。昨年の今頃は、事務所を探したり、法人化の手続を勉強したりする一方、本当にやっていけるのか、1冊目は何を出せばいいのか、などとひとり悶々としていたような記憶があります。今、こうして1年間を振り返ることができますのも、著者の先生方、読者の方々、印刷、組版を戴いている取引業者の方々のお蔭です。</span><br />
<span style="font-family: MS Pゴシック;">▼2年目の今年は、(「○○新書」「△▽叢書」などという仰々しいものは無理としても)何か、吉田書店のシンボルとなるようなものの萌芽を、と夢想しております。引き続きのご指導、ご支援をお願い申し上げます。</span><br />
<span style="font-family: MS Pゴシック;">▼「あさま山荘事件」「川端康成自殺」「沖縄返還」「田中内閣誕生」「日中国交正常化」……。これらの出来事が連なる1972年に生まれた私は秋に40歳を迎えます。いつまでも、「未熟者で」などと甘えてもいられないと気を引き締めつつも、まだ「守り」に入るには早すぎると考え、あらゆることにチャレンジしたく思います。</span><br />
<span style="font-family: MS Pゴシック;">▼1月からは、ツイッターとフェイスブックを始めてみました。情報発信と自己表現の訓練を兼ねての「チャレンジ」(というほどのことでもないのでしょうが)。これが、なかなか難しい。「気軽に」「自由に」と言われながらも、それが一番の困難であるわけです。ちょっと大げさかもしれませんが、「自由」の大変さを身をもって体験しています。マニュアル通りに、上司の命令通りに、といった定型的な仕事といかに対照的であるかを実感しております。吉田書店の本のこと、私自身の日常のことなど、発信していきたいと思います(最近はツイッター中心になっておりますが)。ネット上において遭遇した際は、どうぞ覗いてみていただければと思います。そして、失礼の段があればお許しいただくともに、ご指摘賜れば有難く存じます。</span><br />
<span style="font-family: MS Pゴシック;">▼さて、事務所のある飯田橋・九段界隈は、千鳥ヶ淵公園、靖国神社といった桜の名所が点在します。仕事の合間に出かけてみたいと今から楽しみです。これからの季節、近くにおいでの際は、どうぞお立ち寄りくださいませ。皆さま方に、いい春の訪れがありますようお祈り申し上げます。(吉田真也 12.3.17記)</span><br />
<br />
<span style="font-family: MS Pゴシック;">*********************</span><br />
<span style="font-family: MS Pゴシック;"><br />
</span>吉田シンヤhttp://www.blogger.com/profile/14553295509996356822noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1173485720124037580.post-74369503702268286722012-01-16T19:24:00.000+09:002012-01-16T19:24:59.465+09:00北別府と津田が野球殿堂入り!今では、小学1年生の娘にさえ「運動音痴」と馬鹿にされる私も、小学生のころは、人並みに野山を駆け回っていた。バットとグラブをもって、日が暮れるまで野球三昧だった。<br />
あのころ、サッカーなんてやっている子どもは少数で、誰もが野球だったのではなかろうか。<br />
そんな私は、広島カープ一筋。<br />
一番 高橋慶彦、二番 山崎隆造、三番 ライトル、四番 山本浩二、五番 衣笠祥雄……といった具合に。<br />
投手は、北別府学、津田恒実!<br />
<br />
巨人戦しかテレビ放映がない時代、巨人VS広島の日は、家に一台しかないテレビを占有したものだ。<br />
北別府と津田が野球殿堂入りというニュースは、久々に私の目を、新聞のスポーツ面に走らせた。<br />
<br />
病魔に侵されて早逝した津田。山口県南陽工業高校出身の彼に対し、山形県南陽市の小学生は、ついつい親近感を持っていたのかもしれない。<br />
<br />
ついつい、「カープ」「カープ」と応援し、赤い帽子を被って通学していた「紅顔の美少年」時代を思い返した。<br />
(ちなみに、一番好きだったのは、山本浩二)<br />
<br />
※すみません。つまらぬことを書き連ねました。<br />
ツイッター、フェイスブックを始めたのですが、そちらに書くのはどうも憚れまして。。。。(ブログなら、見たくなければ見なくて済むわけですが、ツイッターですとそうもいかず失礼かと思い。。。)吉田シンヤhttp://www.blogger.com/profile/14553295509996356822noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1173485720124037580.post-37102049815897791152012-01-01T18:08:00.000+09:002012-01-01T18:08:54.962+09:00新年明けましておめでとうございます2012年がスタートしました。<br />
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。皆様にとって、佳き一年になるようお祈り申し上げます。<br />
一日一日を大切に過ごしていきたいと考えております。<br />
これまで以上の、ご支援、ご指導をお願い申し上げます。<br />
元日の新聞各紙には、大手出版社が広告を出し、今年の大型企画、などが紹介されておりました。<br />
吉田書店は、そこまでする力はございませんが、小さくてもきらりと光る出版社を目指し、精進してまいります。吉田シンヤhttp://www.blogger.com/profile/14553295509996356822noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1173485720124037580.post-42901594605176107052011-12-30T17:07:00.000+09:002011-12-30T17:07:33.999+09:002011年が終わります2011年は、多くの人に出会い、そして助けられた一年でした。<br />
心より、感謝申し上げます。<br />
吉田書店として4月にスタートしたわけでしたが、お陰様で2冊の本を世に送り出すことが出来ました。そして、3冊目『現代ドイツの政党政治の変容』は、1月10日には配本予定です。<br />
<br />
昨29日を「仕事納め」と位置づけ、残務の整理をしながら、狭い事務所のデスクでこの1年をあれこれ振り返っておりました。<br />
おそらく、今年ほど多くの人に出会った一年はありません。何人の方々と名刺交換をさせて戴いたか……。皆さまと交わした会話の一つ一つが財産です。<br />
来年は、どんな方々とお会いできるか、今から楽しみです。<br />
そんな希望を持ちながら、ノートパソコンとゲラを鞄に詰め込み、事務所にしばしのお別れをしてまいりました。<br />
30日から、私の実家(山形)と妻の実家(福島)へ滞在します。<br />
いま、このブログは、雪深い山形の実家で書いたところです。<br />
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。吉田シンヤhttp://www.blogger.com/profile/14553295509996356822noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1173485720124037580.post-7466758795392167322011-12-16T17:01:00.001+09:002011-12-16T17:08:27.669+09:00『大学受験必修 物理入門』と『福島の原発事故をめぐって』の間3.11原発事故を受けて、様々な“原発本”が出版されている。<br />
その中でも、『福島の原発事故をめぐって』は書評などでも取り上げられ、多くの人が手に取った本ではなかろうか。(もちろん、私もその一人)<br />
著者の山本義隆氏は、誰がなんと言おうと、私にとっては、「山本先生」なのである。<br />
駿台予備学校で1年間にわたって物理の授業を聴いた。物理の面白さと美しさと難しさを再認識させてくれた先生である。「紙と鉛筆を持ってひたすら手を動かして計算をせい」と、つねづね口にしていた姿が昨日のように思い出される。<br />
「科学史家」、そして「元東大全共闘議長」「学生運動の闘士」…などといった枕詞よりも、私にとっては物理の先生だ。<br />
<br />
で、その山本先生の授業を1年間聴くに際し、常に手元においていたのが『物理入門』である。(大学に合格できたのもこの本のお蔭かも。)<br />
大学入学後も、この本はずっと手元に置き続けている。『福島の原発……』と並べ、久々にページを手繰ってみた。<br />
その本の最終頁には、こうある。<br />
(「原子核について」という節が最終節なのである。)<br />
(物理の授業は、力学から始まり、熱学、波動、電磁気学などと進み、最後は、現代物理を学び、原子核で閉じる、というのが一般的――今もそうではないかと思う)<br />
<br />
「……水素爆弾や原子爆弾の非人間性はいうまでもないが、原子炉も、一度事故が起これば放射性物質を広範囲にまき散らし、その危険性は、その及ぶ規模と期間において他の事故とは比較にならないほど大きい。<br />
のみならず、原子炉は質量をエネルギーに変えていると通常いわれているが、正しくは、結合エネルギー(質量欠損)のわずかな差をエネルギーに変えているのであり、質量数(核子数)自体は保存するので、エネルギーを取り出しても核子の総数は変わらず、それらが放射性原子核として残され、原子炉を運転すればするほど危険な放射性廃棄物が生み出され、そのつけを子々孫々に残すことになる」<br />
<br />
受験参考書の本文が、こう締めくくられているのだ!<br />
<br />
私が手元に持っているのは、1991年2月の初版9刷。改訂を重ねて今も駿台生には必携であろう最新版もこの部分は不変であった。<br />
<br />
山本先生は、ずっと言い続けてきたのだ。予備校の教壇から、未来の原子力エリートに対しても伝え続けていた。<br />
『福島の原発……』を一気に読み終えたが、その語り口は静かであるからこそ、深く考えさせられるものがある。『物理入門』と何ら変わりはない。<br />
手元にあるこの2冊の間に、何ら矛盾も齟齬もない!<br />
<br />
表紙を開いた見返しに、山本先生からいただいたサインが残っている。<br />
「吉田真也兄 著者 山本義隆 一九九二年一月三一日」<br />
このサインの入った『物理入門』をお守り代わりにして受験会場に向かった日から、間もなく二〇年が経つ。吉田シンヤhttp://www.blogger.com/profile/14553295509996356822noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1173485720124037580.post-60267206936677517652011-12-07T18:27:00.000+09:002011-12-07T18:27:48.013+09:00『現代ドイツ政党政治の変容』が1月上旬刊行!吉田書店の3冊目が、2012年の年明け早々に刊行する運びとなった。今日7日に校了。<br />
現代ドイツ政治がご専門の小野一先生による『現代ドイツ政党政治の変容――社会民主党、緑の党、左翼党の挑戦』である。<br />
<br />
“左翼”や“左派”といった言葉に対する考えは人それぞれかもしれない。そして、日本において、政党を右と左に分けることなど、もはや無理なのかもしれない。<br />
しかし、ドイツにおいては、少なくとも、左派ということで、社会民主党(SPD)、緑の党、左翼党が存在する。<br />
<br />
本書は、それら3党を軸に、近年のドイツで進行する政治的再編成を鳥瞰することからスタートする。そして、2010年1月に誕生した「連体的近代のための機構」という左派の超党派シンクタンクを紹介。このシンクタンクの動きをつぶさに見ると、現代政治への問い直しを迫る多くの問題提起が含まれていることに気づくのである。<br />
エネルギー政策を例に取れば、原発を巡っても、各党はつねに議論をし続ける。そうした研鑚が、3.11後の素早い対応の根底にあるのだ。カバーには、ベルリンでの反原発デモの写真を使ったが、これは、09年の出来事なのである。3.11フクシマ後に、急に思い立ったデモなどではない……。<br />
また、ベーシック・インカムについても一章が割かれた。多義的な概念を、今一度解きほぐすために、過去の議論を整理いただいている。<br />
本書は、「ドイツ政治の研究者のみならず、実線活動に携わっている人、そして世界と日本のあり方を模索するすべての人に読んでもらえたら幸い」(あとがきより)という、著者の願いが随所に詰まっている。<br />
<br />
小野先生は、福井県の敦賀で育ったという。敦賀といえば、原発の街……。<br />
10ページにわたる、ちょっと長めの、著者による「あとがき」のサブタイトルは「青い海を見に行こう」。本書を手にしたら、「あとがき」からお読みいただくのもいいかもしれない。吉田シンヤhttp://www.blogger.com/profile/14553295509996356822noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1173485720124037580.post-15783478364660891922011-11-27T17:09:00.000+09:002011-11-27T17:09:50.451+09:00日経新聞読書面に広告を掲載しました11月27日付の日本経済新聞朝刊に広告を掲載した。代理店の方に声をかけていただいて実現したものだが、『グラッドストン』と『指導者はこうして育つ』の2冊を並べて、読書面に。<br />
発行部数300万だが、そのうちどれだけの人が日曜の朝刊を読み、かつ読書面に目を留め、そしてその下の広告欄の片隅にある「吉田書店」に興味を持ってくれるだろうか。<br />
<br />
新聞という媒体が以前よりパワーを失った、とはよく言われているが、少なくとも、私自身が購読し続けるうちは、本をPRする上でも第一の媒体と考えたい。<br />
あの一覧性は、何ともいえない。朝起きて、眼をこすりながら、パラパラとめくる感覚は、今のところはパソコン、スマホでは味わえないと思うのだが・・・。<br />
<br />
でも、パラパラとめくるだけで終わったら、読書面の下の広告は見逃されてしまうのか。<br />
<br />
いずれにしても、まずは、「効果」のほどを期待したい。吉田シンヤhttp://www.blogger.com/profile/14553295509996356822noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1173485720124037580.post-60052097300346235482011-11-24T19:18:00.000+09:002011-11-24T19:18:28.229+09:00柏倉康夫先生のブログ小社にとって1冊目の本(まだ2冊なので、「1冊目」などと大げさに言うことではないが)は、柏倉先生による『指導者はこうして育つ』。<br />
<br />
その柏倉先生が、この夏からブログを開設している。<br />
<a href="http://monsieurk.exblog.jp/">http://monsieurk.exblog.jp/</a><br />
ぜひ、一読をお奨めしたい。<br />
その博識さがすぐに伝わるのではないだろうか。<br />
<br />
私にとって一番興味深いのは、何と言っても、NHK時代の取材記。<br />
今のようにパソコンやネットなどがない時代、国際ジャーナリストとしてどんな取材活動をしていたのか、手に取るようにわかる。まさに、ジャーナリスト=歴史の証人なのだと再確認。<br />
<br />
もちろん、マラルメのこと、フランス事情など多方面にわたる文章も。<br />
<br />
<br />
小社では、『指導者はこうして育つ』に続いて、2冊目の本も予定しております。どんな主題の本か、お楽しみにお待ちください! 2012年秋の刊行を目指しております!吉田シンヤhttp://www.blogger.com/profile/14553295509996356822noreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-1173485720124037580.post-7425547888666109382011-11-20T13:11:00.000+09:002011-11-20T13:11:54.085+09:00「こだわる」に、こだわる「……そもそも売り物って、こだわって、こだわりぬいて、作り続けなければいけないものなんだろうか。みんなが求道者のようにならなければいけないものなのだろうか。もっと適当に作ったものが、十分に売れ続けるほうが、作り手売り手として、ゆったり平和に暮らしていけるんじゃあないか……」<br />
『読売新聞』11月18日付け夕刊(東京)に、ルポライター・イラストレーターの内澤旬子さんが書いている。<br />
商品広告で「こだわりの」とうたっているのを見ると、げんなりする、と。<br />
<br />
確かにそうかもしれない。私も賛成だ。「こだわる」のは自由だが、それを自ら口にしてしまうのには、抵抗がある。<br />
居酒屋のメニューで、「こだわりの一品」なんて目にすると、へそ曲がりの私は、別の品を頼んでしまう。ごく普通の、刺身三点盛り、で充分。<br />
<br />
そもそも、「こだわる」という言葉の意味は、否定的な感じが第一義的なんだと、これも、誰かのエッセイで読んだことがある(私の記憶が間違いなければ、俵万智さん)。<br />
手元にある国語辞典を引いても、「①そればかりを(いつまでも)気にする。②〔自分なりに〕細かいことがらについて主張を押し通す」(三省堂国語辞典、第5版、2001年)と出てくる。もしかしたら、言葉の意味も世につれ変化するから、最新のものでは説明が異なっているかもしれないが……。<br />
<br />
このことは、本の送り手、としても考えさせられる。<br />
書き手の方と一緒になってどんな本作りを目指すべきか。<br />
<br />
すくなくとも、送り手が、この本は「こだわって作りました!」と叫ぶのはいかがなものか。<br />
具体的に、本の内容、カタチ、を具体的に説明することが求められるのだろう。<br />
そういう意味では(語弊をおそれずにいえば)本も、食べ物も、商品としては同じだと思う。<br />
<br />
こんなことに、こだわる私自身が、こだわりすぎの人間かも。<br />
<br />
追記<br />
そういえば、「適当に」という言葉も、「いいかげんに」と解釈されてしまいがちだが、「よくあてはまること」「ちょうどいいこと」というのが本来の意味のようである。<br />
冒頭の引用、内澤さんも、そういう意味で、「適当に作ったものが」と述べているのだと思う。吉田シンヤhttp://www.blogger.com/profile/14553295509996356822noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1173485720124037580.post-36430507652588159232011-11-16T20:18:00.000+09:002011-11-16T20:18:37.794+09:0039歳になりました11月9日、私は39回目の誕生日を迎えた。<br />
これまで、あまり年齢のことを(つまり誕生日のことなども)、気にするほうではなかったが、今年は、ついつい考えることになった。<br />
<br />
一つには、30代も残り一年になった、ということ、<br />
二つには、吉田書店を立ち上げて最初の誕生日であった、ということ、<br />
がその理由である。<br />
<br />
こうして、自分の社を立ち上げると(それもたった一人で)、身体が資本、という思いを強くする。万が一のことがあれば、それこそ大変なことになるわけだ。<br />
<br />
もともと、体力に自信があるほうではない。むしろ、ヨワッチイほうであろう。小学生のころから、運動は大っ嫌い。マラソン大会ではいつも最下位だった(未だに、なぜ、逆上がりが人生にとって必要なのか、なんて真剣に考えている始末)。<br />
そして、肉を食べない(嫌い)。タバコは吸わないものの、栄養ある食事を摂っているとは自信を持てない。<br />
やはり、心配になる……。<br />
<br />
せめて、心だけでも健康に、とは思っている。それには、吉田書店を一日でも早く軌道に乗せることかもしれない。いや、軌道に乗せるためにこそ、心が健康であるべきか!?<br />
<br />
とにかく、30代最後の一年は、一日一日を、心も頭も体もフル回転させたいものである。<br />
<br />
※フェイスブックなるものをスタートしてみました。軌道に載ったら、HPやこのブログとも連動させてみたいものです。吉田シンヤhttp://www.blogger.com/profile/14553295509996356822noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1173485720124037580.post-45126269154040340102011-11-05T17:55:00.000+09:002011-11-05T17:55:00.355+09:00『図書新聞』で、柏倉康夫先生のインタビュー記事が出ました『指導者はこうして育つ』の著者である柏倉康夫先生のインタビュー記事が、『図書新聞』の11月12月号に掲載された。<br />
顔写真入で大きく扱っていただいた。『図書新聞』の皆さまには心から御礼申し上げたい。<br />
<br />
本書のタイトルに「指導者(リーダー)」と入っていることから、どうしても、エリート教育を主眼にしているように思われがちであるが、決してそうではない。小中学校の教育についても多くのページを割いている。<br />
今回の記事でももちろん触れている。フランスの子供たちは、「人はみんな違う考え方をする」ということを学んでいる、と。<br />
<br />
そして、フランスでは、グラン・ゼコール出身者の特権的地位に対する問題があることも、読み取っていただきたいのである。<br />
<br />
インタビュー記事で、柏倉先生は、次のように述べる。<br />
「・・・フランスの社会では、学校の成績が万能ではなく、家具を直す技術を持っている人や、穀物を上手に育てる人は、その能力によって社会的に十分尊敬されてきました。それが崩れたとき、教育的資産を身につけた者が得するようになったらどうなるのか。みなが社会の中で役割があるのです。そのことが忘れられがちなのが大きな問題です。」<br />
<br />
ぜひ、一読をお勧めします。大きな図書館などには必ずありますし、もちろん、都内の大型書店などでは、雑誌コーナーで販売していますので。吉田シンヤhttp://www.blogger.com/profile/14553295509996356822noreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-1173485720124037580.post-8595925743738205562011-10-30T09:18:00.000+09:002011-10-30T09:18:04.182+09:00「神保町の匠」で紹介されました(『グラッドストン』)吉田書店にとって2冊目の本となる『グラッドストン』が刊行されてから2週間が経つ。<br />
小さい出版社にとっては、まずは本の存在を知らせるのに一苦労。<br />
そんな中、三省堂書店の公式ブログ「神保町の匠」で、『グラッドストン』を取り上げていただいた。<br />
<a href="http://www.books-sanseido.co.jp/blog/takumi/2011/10/post-340.html">http://www.books-sanseido.co.jp/blog/takumi/2011/10/post-340.html</a><br />
小林章夫先生による紹介である。こうしていち早くネット上で本書の存在を知らしめていただいたことに深く感謝申し上げたい。<br />
<br />
ところで、小林先生といえば、NHK教育テレビで英会話の番組に出ておられたこともあり、またイギリス文化に関する多くのご著書をお持ちの方。<br />
<br />
このブログを書いている私の目の前の本棚にあったのは以下の2冊。<br />
『イギリス貴族』(講談社現代新書)<br />
『図説 ロンドン都市物語――パブとコーヒーハウス』(河出書房新社)<br />
(後者は、私が2001年にロンドンへ旅した際に持っていった記憶がある。)<br />
<br />
さて、先週は、新宿の大型書店、早稲田大学生協、慶応大学生協を訪ね、本書を店頭においていただくよう営業してまいりました。快く応じてくださった書店員の方々にこの場を借りて御礼申し上げます。<br />
<br />
早稲田大、慶応大の生協には、早々に入荷予定です。ジュンク堂書店新宿店には3冊、紀伊国屋書店の新宿南口、東口の両店には1冊ずつ店頭においていただいておりました。吉田シンヤhttp://www.blogger.com/profile/14553295509996356822noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1173485720124037580.post-81695390767329525712011-10-23T18:15:00.000+09:002011-10-23T18:15:21.319+09:00産経新聞で『指導者はこうして育つ』が紹介されました!10月23日(日)付けの産経新聞読書面で、小社の1冊目『指導者はこうして育つ』(柏倉康夫先生著)が紹介されました。<br />
<a href="http://sankei.jp.msn.com/life/news/111023/bks11102311340009-n1.htm">http://sankei.jp.msn.com/life/news/111023/bks11102311340009-n1.htm</a><br />
たいへん嬉しく、有難いことです。<br />
署名がなく、どなたが書いてくださったのか分りませんが、ここに、深く御礼申し上げます。<br />
最後の数行では、吉田書店のことまで触れていただいて、気恥ずかしい思いすら致します。<br />
もし、お書きになられた方がこのブログをご覧になられましたら、ぜひ小社までご一報くださいませ。<br />
改めて御礼申し上げたく、そしていろいろとお話させていただきたく・・・。<br />
<br />
産経新聞の読者の方々が、この記事をきっかけに、本書に興味を持っていただければ何よりです。吉田シンヤhttp://www.blogger.com/profile/14553295509996356822noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1173485720124037580.post-44281121065212282452011-10-02T08:39:00.000+09:002011-10-02T08:39:12.475+09:002冊目『グラッドストン』が10月中旬に刊行されます!吉田書店にとって2冊目の本となる『グラッドストン――政治における使命感』が10/14に刊行されます。<br />
グラッドストンという19世紀のイギリス政治家が、世間にどれだけ知られているのでしょうか。<br />
19世紀のイギリス政治に黄金時代をもたらした一人の大政治家の生涯をとおして、混迷する現代の日本の政治を考えることは意義深いことだと考えます。<br />
そして、本書を通して、当時のイギリス政治(のみならず社会全体)への興味を膨らませていただければ、この上ない喜びです。<br />
<br />
本書は、故・神川信彦教授によって1967年に潮出版社から刊行された同書名の本の復刊です。同年の毎日出版文化賞を受賞したことからも分かるように名著と呼ぶにふさわしい1冊です。44年経った今、装いも新たに世に送り出すことに致しました。巻末には、君塚直隆先生による解題をお寄せいただき、21世紀の日本に、文字通り、本書を甦らせることができました。<br />
<br />
44年も前に出された本の位置づけや、今読み返す意義、グラッドストン研究の最新の状況などについては、本書巻末の君塚先生による解題をお読みいただきたく思いますが、ちょっと違った視点から、本書の魅力を少しだけ、ご紹介いたします。<br />
<br />
まず1つめ。文章の読みやすさ、です。<br />
当時のイギリス政治に詳しいわけでない私が、本書を読み通すことが出来たのは、何よりも、流麗な一文一文の書きぶりのおかげです。そのためか、同時代に生きていた感じにさせてくれます。また、章の見出しなどにも読者への配慮が見られます。たとえば、「大樹に風は鳴る」「老樹の悲願」「倒れて後やむ」と言った見出しです。<br />
2つ目。政治(政治家)について考えるヒントが、随所に散りばめられていることです。<br />
たとえば・・・・<br />
「『豹変』できない政治家は、政治家の名にあたいしないのである」<br />
「『課題』を『現実』に変えてゆく真の現実主義は、通常のいわゆる現実主義者には達成できないもののようである」<br />
そして、3つめ。それは、1冊の中に、いろんな“豆知識”が隠れている、ことです。<br />
たとえば、「ボイコット」という英単語の語源を、私は本書によって知りました!<br />
<br />
さて、本書の刊行には多くの方々にお世話になりました。<br />
まずは、著者である故・神川信彦先生のご遺族です。<br />
出版社を立ち上げて間もない私からの突然のお手紙にもかかわらず、本書刊行を快諾いただいたのが4月末。その後は何度かご自宅にお伺いさせていただきました。神川先生が退職なさったあとの都立大入学である私にとっては、信彦先生の奥様からお聞きする昔の都立大にまつわるお話は、大変興味深いものでした。本書をお届けするのが今から楽しみです。<br />
そして、巻末に解題を執筆いただいた君塚直隆先生。<br />
先生には、解題のご執筆だけではなく、本書全体についてさまざまな点でご相談に乗っていただきました。まずは、本書に出てくる人名や地名の表記を44年経った現代にふさわしいものに変更するにあたって、全面的にご教示いただきました。そして、各章の扉(トビラ)に掲載する写真や絵の選定ではキャプションの文言までご指導いただきました。<br />
また、本というカタチに仕上げるに欠かせない作業をお願いしたお二人。本文を組んでいただいた閏月社さん、装丁を手がけてくださった折原カズヒロさん。44年ぶりに世に出る本書が、古びた感じを与えず、新鮮に感じさせるようになっのは、まさにお二方のおかげです。本書を手にすれば、必ずや実感いただけると思います。<br />
<br />
一人でも多くの読者にお届けできれば、と念じております。吉田シンヤhttp://www.blogger.com/profile/14553295509996356822noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1173485720124037580.post-90968841726566019662011-09-25T11:24:00.000+09:002011-09-25T11:24:29.037+09:003.11から半年。福島の桃、梨、林檎から考えるあの大地震から半年が過ぎた。時々余震が起こるものの、東京に住んでいると、3.11は少しずつ過去形になりつつある、と言うのが本当のところではないだろうか。<br />
「あの時どうしてた?」 なんて会話を何気なくしている。<br />
<br />
8月下旬、毎朝の朝食に福島の桃が一品加わったことを思い出す。そして、来週からは、福島の梨、が一品加わることを楽しみにしている。<br />
桃や梨は、フルーツ王国と呼ばれる福島にある、妻の実家から送られてきた(くる)もの。<br />
<br />
朝食はヨーグルトとコーヒーのみ、という私のいつもの朝食に、このときばかりは、一品加わることになる。(妻と子は、ご飯に味噌汁の規則正しい食事です)。<br />
<br />
60歳を過ぎた老夫婦ふたりで、福島市郊外で果樹栽培を続けているのだが、原発問題で、先行きは全く不透明。<br />
桃を送るという日の朝、「ところで、福島の桃は食べっか? 一応、放射能の検査はクリアしたげんど・・・」<br />
そんな断りを、娘の家に桃を送る前に一言確認を取らなければならないほどになっている。<br />
今が最盛期の梨も同様。<br />
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地震だけであったら、とつくづく思う。<br />
地震当日は、あれだけの揺れで、築100年以上の木造の家も、屋根瓦一つ崩れなかったこともあり、むしろ、千葉に住むわれわれのマンションの方を心配していたくらいだ。<br />
もちろん、大地の揺れ如きで、簡単になぎ倒されるような林檎の木ではない。<br />
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桃、梨、林檎、と続く、夏から冬にかけては、1年で最も忙しいものの充実した時期。<br />
原発問題さえ起きなければ、今頃は、収穫の忙しさとともに、地震のことも過去形になりつつあったと思う。日常の経済生活を取り戻していたことだろう。<br />
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声高に何を訴えるでもなく、よく言えば淡々と生きてきた、ごく普通の福島県民。こんなことになっても、表立った行動などしていない。まあ、どうなることやら・・・と言う程度だという。<br />
なぜもっと怒らないの? そんなもどかしさすら感じたくらいである。<br />
しかし、彼らにとっては、そんな意味のない同情はかえって迷惑かもしれない。ただただ、3.11前の生活を求めている(懐かしんでいる)。復興でも復旧でも、なんでもいいのである。<br />
テレビなどに映る、「発言する被災者」は、むしろ少数派なのかもしれない。「にわか福島県民」が増えることに、違和感すらかんじているかも。<br />
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私に出来ることといえば、ただただ自らの仕事を、生活を、真面目に送るだけかもしれない。<br />
そう、1年後になる2012年3月11日まで、自らの成長を感じられるように。吉田シンヤhttp://www.blogger.com/profile/14553295509996356822noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1173485720124037580.post-5013602901985995932011-09-08T12:41:00.000+09:002011-09-08T12:41:35.462+09:001冊目を刊行できました!(『指導者はこうして育つ』)出版社としての1作目ができました。<br />
柏倉康夫先生著『指導者(リーダー)はこうして育つ――フランスの高等教育:グラン・ゼコール』(1995円)です。<br />
本日8日には、流通経路にも乗った頃かと思います。<br />
カバーや奥付に「吉田書店」などとあるのを目にしますと、改めて、出版社としてスタートしたことを実感いたします。<br />
一人でも多くの読者を獲得したいものです。<br />
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これまで一面識もない柏倉先生にお手紙を差し上げたのが4月末。それからちょうど4か月たった8月末に、先生に本をお渡しできたことは、何とも嬉しくありました。ここに改めて御礼申し上げます。<br />
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全国の書店に「並ぶ」というのは、小出版社の場合はなかなか難しい面はありますが、どこの書店からもご注文いただくことはもちろん可能です。そして、小社への直接注文も承っております。(HP内の注文フォーム <a href="http://www.yoshidapublishing.com/shopping.html">http://www.yoshidapublishing.com/shopping.html</a>)<br />
都内の大型書店には配本されていると“信じ”、これから神保町の書店を覗いてまいります。吉田シンヤhttp://www.blogger.com/profile/14553295509996356822noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1173485720124037580.post-80473740917313829752011-08-19T07:57:00.001+09:002011-08-19T08:10:09.566+09:001冊目『指導者はこうして育つ』が刊行されます柏倉康夫先生著『指導者(リーダー)はこうして育つ--フランスの高等教育:グラン・ゼコール』が9月5日頃に発売されます。<br />
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9月初旬の刊行という告知どおりの進行にまずはホッとしているところです。<br />
すでにお伝えしておりますように、本書は、1996年にちくま新書から出された『エリートのつくり方--グランド・ゼコールの社会学』の“改訂版”になります。<br />
1996年といえば、まだEU統合前で、通貨はフラン。インターネットも草創期・・・。その後15年の動きは大きく、フランスの教育も変化したようです。最新の事情も加筆いただくなどし、タイトルも改めて世に送り出します。「バカロレア」「グラン・ゼコール」といった言葉に象徴されるフランスの複雑な教育制度を分りやすく紹介いただきました。<br />
バカロレアの最新の「哲学」の問題も、柏倉先生に訳していただき掲載しました!<br />
ぜひ、読者の方々にも挑戦いただきたいものです。(私など、問題の意味を理解するだけで四苦八苦!)<br />
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出版社としての記念すべき1冊目!<br />
一人でも多くの人に手に取っていただきたいと念じています。248頁、1995円(税込み)です。<br />
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カバーは、フランス学士院とコンドルセ像をあしらっていただきました。近々、HPにも紹介します。<br />
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本と言うカタチに仕上げたとしても、それを、いかに一人でも多くの読者に届けるか--、出版社として、編集とは違うもう一つの大きな仕事として流通、営業面があることを、改めて認識している日々です。<br />
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大手出版社の文庫本などとは違い、全国各地の書店に平積みで並ぶことはちょっと難しいわけですが、じわじわと浸透していくことを密かに期待しています。書評などでも取り上げていただければありがたく、各方面にPRしてまいりたいと思います。<br />
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アマゾンとは直接の契約を行いましたから、すでに「近刊」と言うことで表示されております。<br />
もちろん、小社のHPを通して直接販売も積極的に行っていくつもりです。<br />
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こうして、本を実際に出す段階になると、初めてのことばかり。一つ一つが勉強です。<br />
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しかし、10年前と比べても、新規創業のカベは低くなったと実感します。30年前などとは比較できないくらいではないでしょうか。パソコンの存在は大きいと思います。そして、インターネットの恩恵は計り知れません……。<br />
上記のような、アマゾンだの、直販だの、、、これは30年前には考えられなかったことですから。<br />
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あと10日あまり、最後の詰めの作業が残っておりますので、気を引き締めております。<br />
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ここで、2冊目についてもご報告いたします。<br />
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故・神川信彦先生著『グラッドストン』です。こちらは、解題執筆をお引き受けくださった君塚直隆先生のご助力で、10月初旬の刊行がほぼ間違いない(私がきちんと仕事をこなせば)状況です。こうしてお知らせできることが嬉しくあります!<br />
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復刊に当たっては、新たに文字を組みなおしたことなどから、細部に亘る作業が残っております。44年ぶりの復刊が、意義深いものとなるよう、気を引き締めて最後の追い込みに励みたいと思います。<br />
500頁近いことから、本体価格は4000円前後と考えております。ただ、直接注文のかたがたには、何らかの「割引」が出来ないものかと、思案中です。吉田シンヤhttp://www.blogger.com/profile/14553295509996356822noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1173485720124037580.post-90031264163019886672011-07-31T09:51:00.000+09:002011-07-31T09:51:16.915+09:00『ちいさな哲学者たち』『ちいさな哲学者たち』という映画を観てきた。<br />
「ちいさな」というのは、幼稚園児のこと。<br />
そう、5,6歳の子どもが、「愛って?」「自由って?」「死って?」などと語り合うのだ。<br />
これは、ドキュメンタリーであり、フランスにあるジャック・プレヴェール幼稚園(この名前がまたいい!)での実際の授業を撮影したものである。<br />
初回では、何にも話せず、無言の空気が流れていた。それが、回を重ねるごとに、園児は饒舌になる、適当な言葉を探りながら、隣の友達を時には遮り、発言する。そしてそれに対する、反論と同意。勿論、睡魔に襲われる園児も・・・。<br />
対話を繰返すことの重要性、そして面白さを、園児たちは自然に感じるようになったのである。<br />
こうした取り組みが出来る背景には、やはり、「哲学」を重視するフランスというお国柄があるのは確かだろう。<br />
園児と共に、この映画の主人公とも言える、パスカリーヌ先生の事前の準備は並大抵のものではなさそうだ。子どもだからといった手抜きは一切ない。子どもに対して真摯に語りかける。一語一語を大切に口にしていた。そう、大声で怒鳴ることの無意味さをも我々に教えてくれている。<br />
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東京の新宿武蔵野館ほかで公開中。<br />
<a href="http://tetsugaku-movie.com/">http://tetsugaku-movie.com/</a><br />
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小社の1冊目となる、『指導者はこうして育つ――フランスの高等教育:グラン・ゼコール』は、フランスのおける「哲学」の位置づけが紹介されている。<br />
タイトルにはないが、フランスの小学校、中学校の授業の様子も。<br />
2200円+税で、9月上旬には刊行できそうです。吉田シンヤhttp://www.blogger.com/profile/14553295509996356822noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1173485720124037580.post-27565738001926589232011-07-20T17:11:00.000+09:002011-07-20T17:11:59.565+09:00安達峰一郎博士書簡集を手にして安達峰一郎という人物を、もっともっと世に広めたい。そんな思いでいるのは、私自身が山形の生まれだからだろうか。<br />
常設国際司法裁判所長を務め、亡くなった時はオランダ国葬をもって送られた、「世界の良心」である安達博士。<br />
そんな人物なのに、一般的な知名度は低いのかもしれない。山形県でも、誰もが知っている偉人、という位置づけではない。福島の野口英世、とは比較にもならないだろう。残念でならない。<br />
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大学時代に、国際法という講義を受けたものの、もちろんそこで安達の名に接したことはなかったと思う。その後、こうして政治や歴史関係の本の編集に携わるようになると、端々にその名を発見し、ひとり悦に浸っていたような状況だ。<br />
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このたび、安達峰一郎博士の書簡集が、地元山形県山辺町(やまのべ、と読む)の教育委員会から刊行されたと知り、急ぎ購入した。<br />
書簡のみをただ単にジョイントしただけでない1冊である。それこそ、国際法、などというものに縁のない人々でも、読めるように工夫がされていた。そして、「本書を読むための予備知識」などと言うページもあり、候文の読み方まで伝授。<br />
編集感覚の優れた1冊であると感じた(私も見習わなければ)。<br />
彼の生い立ちから順に章立てがしてあり、書簡の合間に解説もあり、ゼロから安達を学ぶには最適と思う。通勤の車中で候文を読んできたが、将来の妻となる鏡子への面会依頼(付き合いの申し込み?)の書簡などもあり、飽きることなく、全く居眠りをさせてくれなかった。<br />
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いずれ、安達峰一郎に関する本を、編集者として手掛けることができれば、この上ない幸せである。<br />
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ちなみに、安達のほか、私には、山形にゆかりのある意中の人物があと二人いる。<br />
結城豊太郎と我妻栄。<br />
いずれ、編集者として、この3人に関わりたいと強く願っている。吉田シンヤhttp://www.blogger.com/profile/14553295509996356822noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1173485720124037580.post-62482248506855231812011-07-10T07:39:00.000+09:002011-07-10T07:39:35.296+09:00「南スーダン独立」のニュース9日付の朝日新聞の夕刊1面の左端に、「南スーダンが独立」との見出しを目にした。<br />
よくよく考えれば、ビッグニュース。アフリカでは54か国目の国家だという。<br />
「南」があるなら、ただの「スーダン」が当然あるはずで……、なんていう基礎的なことすら、知識はあいまい。<br />
世界は、刻々と変わるという当たり前のことを実感。<br />
そういえば、震災前、リビアのカダフィ大佐が紙面を賑わしていたが、その後の動きはちょっと忘れ去られてしまったような。<br />
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(ちなみに、トップニュースは、高校野球が宮城で開幕したこと。カラー写真入り。)吉田シンヤhttp://www.blogger.com/profile/14553295509996356822noreply@blogger.com0