2011年10月30日日曜日

「神保町の匠」で紹介されました(『グラッドストン』)

吉田書店にとって2冊目の本となる『グラッドストン』が刊行されてから2週間が経つ。
小さい出版社にとっては、まずは本の存在を知らせるのに一苦労。
そんな中、三省堂書店の公式ブログ「神保町の匠」で、『グラッドストン』を取り上げていただいた。
http://www.books-sanseido.co.jp/blog/takumi/2011/10/post-340.html
小林章夫先生による紹介である。こうしていち早くネット上で本書の存在を知らしめていただいたことに深く感謝申し上げたい。

ところで、小林先生といえば、NHK教育テレビで英会話の番組に出ておられたこともあり、またイギリス文化に関する多くのご著書をお持ちの方。

このブログを書いている私の目の前の本棚にあったのは以下の2冊。
 『イギリス貴族』(講談社現代新書)
 『図説 ロンドン都市物語――パブとコーヒーハウス』(河出書房新社)
(後者は、私が2001年にロンドンへ旅した際に持っていった記憶がある。)

さて、先週は、新宿の大型書店、早稲田大学生協、慶応大学生協を訪ね、本書を店頭においていただくよう営業してまいりました。快く応じてくださった書店員の方々にこの場を借りて御礼申し上げます。

早稲田大、慶応大の生協には、早々に入荷予定です。ジュンク堂書店新宿店には3冊、紀伊国屋書店の新宿南口、東口の両店には1冊ずつ店頭においていただいておりました。

2011年10月23日日曜日

産経新聞で『指導者はこうして育つ』が紹介されました!

10月23日(日)付けの産経新聞読書面で、小社の1冊目『指導者はこうして育つ』(柏倉康夫先生著)が紹介されました。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/111023/bks11102311340009-n1.htm
たいへん嬉しく、有難いことです。
署名がなく、どなたが書いてくださったのか分りませんが、ここに、深く御礼申し上げます。
最後の数行では、吉田書店のことまで触れていただいて、気恥ずかしい思いすら致します。
もし、お書きになられた方がこのブログをご覧になられましたら、ぜひ小社までご一報くださいませ。
改めて御礼申し上げたく、そしていろいろとお話させていただきたく・・・。

産経新聞の読者の方々が、この記事をきっかけに、本書に興味を持っていただければ何よりです。

2011年10月2日日曜日

2冊目『グラッドストン』が10月中旬に刊行されます!

吉田書店にとって2冊目の本となる『グラッドストン――政治における使命感』が10/14に刊行されます。
グラッドストンという19世紀のイギリス政治家が、世間にどれだけ知られているのでしょうか。
19世紀のイギリス政治に黄金時代をもたらした一人の大政治家の生涯をとおして、混迷する現代の日本の政治を考えることは意義深いことだと考えます。
そして、本書を通して、当時のイギリス政治(のみならず社会全体)への興味を膨らませていただければ、この上ない喜びです。

本書は、故・神川信彦教授によって1967年に潮出版社から刊行された同書名の本の復刊です。同年の毎日出版文化賞を受賞したことからも分かるように名著と呼ぶにふさわしい1冊です。44年経った今、装いも新たに世に送り出すことに致しました。巻末には、君塚直隆先生による解題をお寄せいただき、21世紀の日本に、文字通り、本書を甦らせることができました。

44年も前に出された本の位置づけや、今読み返す意義、グラッドストン研究の最新の状況などについては、本書巻末の君塚先生による解題をお読みいただきたく思いますが、ちょっと違った視点から、本書の魅力を少しだけ、ご紹介いたします。

まず1つめ。文章の読みやすさ、です。
当時のイギリス政治に詳しいわけでない私が、本書を読み通すことが出来たのは、何よりも、流麗な一文一文の書きぶりのおかげです。そのためか、同時代に生きていた感じにさせてくれます。また、章の見出しなどにも読者への配慮が見られます。たとえば、「大樹に風は鳴る」「老樹の悲願」「倒れて後やむ」と言った見出しです。
2つ目。政治(政治家)について考えるヒントが、随所に散りばめられていることです。
たとえば・・・・
「『豹変』できない政治家は、政治家の名にあたいしないのである」
「『課題』を『現実』に変えてゆく真の現実主義は、通常のいわゆる現実主義者には達成できないもののようである」
そして、3つめ。それは、1冊の中に、いろんな“豆知識”が隠れている、ことです。
たとえば、「ボイコット」という英単語の語源を、私は本書によって知りました!

さて、本書の刊行には多くの方々にお世話になりました。
まずは、著者である故・神川信彦先生のご遺族です。
出版社を立ち上げて間もない私からの突然のお手紙にもかかわらず、本書刊行を快諾いただいたのが4月末。その後は何度かご自宅にお伺いさせていただきました。神川先生が退職なさったあとの都立大入学である私にとっては、信彦先生の奥様からお聞きする昔の都立大にまつわるお話は、大変興味深いものでした。本書をお届けするのが今から楽しみです。
そして、巻末に解題を執筆いただいた君塚直隆先生。
先生には、解題のご執筆だけではなく、本書全体についてさまざまな点でご相談に乗っていただきました。まずは、本書に出てくる人名や地名の表記を44年経った現代にふさわしいものに変更するにあたって、全面的にご教示いただきました。そして、各章の扉(トビラ)に掲載する写真や絵の選定ではキャプションの文言までご指導いただきました。
また、本というカタチに仕上げるに欠かせない作業をお願いしたお二人。本文を組んでいただいた閏月社さん、装丁を手がけてくださった折原カズヒロさん。44年ぶりに世に出る本書が、古びた感じを与えず、新鮮に感じさせるようになっのは、まさにお二方のおかげです。本書を手にすれば、必ずや実感いただけると思います。

一人でも多くの読者にお届けできれば、と念じております。