吉田書店7冊目の本が出ます。
ちょっと長めのタイトルですが……
『石坂洋次郎「若い人」をよむ 妖しの娘・江波恵子』(柏倉康夫 著、1800円+税)。http:// www.yoshidapublishing.com/ booksdetail/pg539.html
『若い人』という作品自体、柏倉先生にお聞きするまで、恥ずかしながら私は知りませんでした 。(『青い山脈』なら知っていたわけですが。)
『石坂洋次郎「若い人」をよむ 妖しの娘・江波恵子』(柏倉康夫
『若い人』という作品自体、柏倉先生にお聞きするまで、恥ずかしながら私は知りませんでした
『若い人』は、昭和8年から5か年にわたって『三田文学』に連載され、空前の ベストセラーとなった長篇小説です。舞台は、旧制の女学校。26 歳の国語教師・間崎慎太郎と女学生・江波恵子、そして橋本スミ子 という若い女性教師をめぐる物語。「三角関係」なんて言ってしま えばそれまでですが……。
『三田文学』での連載が終わり、昭和12年に改造社から単行本化され売れに売れたため(改造社の社運を再興したと言われるらしい!)、すぐに映画化もされたとのこと。そして、(私が調べた限りでは)戦後も3回(1952年、1962年、1977年)映画化さ れています。石原裕次郎と吉永小百合が演じた1962年版はDV Dにもなっているようです。
『三田文学』での連載が終わり、昭和12年に改造社から単行本化され売れに売れたため(改造社の社運を再興したと言われるらしい!)、すぐに映画化もされたとのこと。そして、(私が調べた限りでは)戦後も3回(1952年、1962年、1977年)映画化さ
本書は、そんな作品をもう一度読んでみよう、というわけです。ヒロイン の江波の心の動きや言動、行動に注視しながら……。実に魅力的な女性なのです! 著者の柏倉先生自身は、本書「はじめに」で述べているように、高校時代に『若い人』を読み江波恵子の魅力にとり憑かれたとのことです。
図書館などにある、中公の「日本の文学 58」では2段組みで5
戦前にはこの作品のある部分が不敬罪にあたるなどとして告訴され
ぜひ、多くの人に手に取っていただきたいです。特に、これまで吉
装丁も素敵に仕上がりました!
デザイナーの折原カズヒロさんには幾つもラフ案も出していただき
ぜひ、本文と併せてご覧いただきたいものです。
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