2010年8月19日木曜日

私の道程21(10年間の東京生活に小休止――中締め)

1991年3月に高校を卒業し、予備校入学のため米沢から上京して以来、2001年4月に県庁職員として故郷に戻るまで、ちょうど10年間を東京で暮らしたことになる(もちろんその後再び上京し現在に至るのだが)。この10年の暮らしはその後の人生に大きな影響を与えたことは間違いない。2010年の現在振り返ってもそう確信する。
お茶の水の駿台予備学校での日々、南大沢の真新しい都立大学での5年間、大新聞に入りたくてもがいていた時期、右も左も分からずフランスに1カ月滞在した最初の渡仏、神楽坂の小出版社での日々、どれをとってもその後の財産となっている。
「財産」となる経験って? どんな些細な経験でもプラスになるよ、なんていう答えは聞きたくない。私にはそう思えないのである。「思えない」というだけで確信はない。まさに2010年の今、その答えを探している。

この項で、ひとまず「私の履歴書」は中締めとしたい。72年に生まれた私の2001年まで歩みを、2010年の時点で振り返った。ここで書いたことは、ほんの一部。記憶からすっぽり抜けていること、思い出すのが嫌でわざと触れなかったこともある。また、時期が来たら「補訂」してみたい。

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