2011年6月3日金曜日

本を出します(『入門 自由民権運動史研究』)

ホームページに「近刊案内」として真っ先に掲げたのがこの本だったかもしれない。
安在邦夫先生の『入門 自由民権運動史研究』を紹介したい。
私が説明するまでもなく、安在先生は、自由民権運動史研究の第一人者。先生は、昨年3月に早稲田大学を退職なされ、現在は神奈川大学で教鞭をとっておられる。

「これから自由民権運動をじっくり勉強してみたいな」と思っている学生や、「そもそも自由民権運動って?」とイチから勉強したいと考える向学心のある方、そして「自由民権運動研究にはどんな蓄積があるの」といった疑問をお持ちの隣接分野の研究者の方、などへ向けて送り出したいと思う。

本書は、大きく分ければ、以下の3本立てと言えるだろうか。

 1 自由民権運動史概観
 2 自由民権運動史研究の流れ
 3 自由民権運動史関係の文献と全国にある記念館紹介

原稿を拝読し、また類書を読ませていただくと、戦後60余年の間に、多くの研究者が、様々な立場から、自由民権運動とは何だったか、と論じ合っているようである。安在先生は、自らの立ち位置を鮮明にしながらも、全体を鳥瞰するような形で論じて下さる。
1本目は、ある百科事典で「自由民権運動」という項目を担当したときの文章をベースに、そして2本目は、市民向けの講演記録をベースにしている。
現在、鋭意加筆、改訂中。
お忙しい合間での作業なので、少し時間がかかるかもしれないが、私としてはゆっくりゆっくりと満足いくまで加筆いただきたいと考えている。
全体で、200頁ちょっと。ハンディなものに仕上げる予定。

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