2010年5月26日水曜日

私の道程4

小学校から中学校へ、それこそ、何の緊張感もなく進んだ。
他の小学と合流するわけでもないから、顔ぶれも一緒。
でも、私にとって大きな出来事は、「部活」だった。
この「ブカツ」っていったいなんだったのか、と今でも思う。
小学時代、人並みにキャッチボールなどはできたけど、運動音痴を自覚していた。
でも、当然のように運動部に入るという選択肢しかなかった。

なぜなら、それこそ「空気」がそういうこと。片手で数えるほどしかない非運動系の部に入るのは変わった奴、というイメージがあったから。実際、そういった部に所属していた男子は数人いたろうか。

で、選んだのが「剣道」。同じクラスになったS君と一緒に選んだのだった。
授業が終わった後、当然のようにジャージに着替えて体育館へ。
そして、春と秋には地区の大会。
決して、「義務」ではない(はず)なのに、毎日。辛かった。
――半強制的に丸刈り。
――正座させられて「先輩、ファイト!」なんて声を出す。
――剣道で使う防具は、もちろん自前で購入(10万円近くした!)。
当時、何とも思っていなかった。それこそ、地域全体がそういうものと思っていた。
いやだな、早く帰りたいな、と思うことはあったが、結局、いい子であろうとしたのだろう。
「まじめに」続けた。こういうものだ、と思っていたから。

だから、3年生になって「引退」(そもそもこの言葉すら変だ)した後は楽しかった。
だって、授業が終われば、もう「自由」なんだから。

でも、
・学習指導要領で、「ブカツ」はどう位置付けられているのだろう。
・今でもそういうシステムなのだろうか。
・山形県だけのことだったのか(そんなことはないだろうな)。
 ……
疑問は尽きない。

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