2011年4月21日木曜日

十数年ぶりの母校

独立してから、事務所の形を整えるのに忙殺されていたが、ちょっと一息ついたこともあり、八王子市南大沢にある首都大学東京を訪ねてきた。出版でお世話になった先生にご挨拶するためであった。
「首都大」とは、なかなか呼び慣れない。やはり私の母校は「都立大」だな、などと思いながらの十数年ぶりのキャンパス訪問であった。
事務所のある九段下駅から、都営地下鉄線・京王線に揺られながらの“小旅行”。学生時代に一人暮らしをした、下高井戸駅、仙川駅、調布駅、を通るたび、子供のように窓のほうに身体を180度回転させては駅の周辺を眺めてきた。九段下から60分で、大学の最寄り駅である南大沢駅に到着。
大学に入った92年ごろは、空き地が目立った駅周辺もいろんなビルが立ち並び、「街」になっていたのは嬉しかった。
キャンパス内に入ると、ほとんど当時のままの景色。
真新しかった建物も少し黒ずんで、かえって落ち着いたかな、そして、だいぶ緑豊かになったな、との第一印象。植樹して間もなかった当時の木々が南大沢に根を張ったということだろう。おそらく、平成生まれであろう学生とすれ違うたび、20年近く前のことを思い出した。
いい先生、いい友人、いい環境に巡り合えたことに改めて感謝。独立して新たなスタートを切ったこの時期、母校を訪れたことは、改めて原点に戻るきっかけになった。

0 件のコメント: