2011年7月1日金曜日

何かがおかしい、この「スーパークールビズ」

3.11以降、世の中の雰囲気が変わったような変わっていないような。
変わった、と思ったこともあったが、実は何も変わっていないのではないだろうか。
私たちの社会は、どんなことも、すべて、「横並び」「右倣え」の風潮があるのではないだろうか。

大きな事件、事故が起きるたびに、「基準」を作ることに嬉々としている人たちがいるのではないか、そう勘ぐりたくなる日々だ。

一つの方向に社会全体が流れるこの雰囲気は何だろう。そういう意味では、相変わらずの光景だと思えるのだ。
一つの例として「スーパークールビズ」
この“ブーム”も、数年前の「クールビズ」の延長と考えれば、相変わらずの我々の行動様式、と言えないだろうか(そう、あのときは、私も県庁職員だった。いろんな文書が回覧されたものだ。いくら寒くてもネクタイをしてはいけない、そんな雰囲気すら漂っていたような……)。
服装ぐらい、個人個人が自らの判断で決めることができないだろうか。小学生の子供すらできることだ。決められたから、許可されたから、ということで衣装を決める、こんな屈辱的なことを受け入れるとは……。横並び主義以上の何物でもない。そんな決まり事を策定する前に、やるべきことはいくらでもあろう。役所にしても、企業にしても。
自分で自分に課題を与え、それに取り組んで、仕事をしたという満足感を得る、そういったことに我々は慣れ切っていないだろうか。
「いやあ、大変ですよ」、と口にしたがっている人が多すぎやしないか。
サンダルで通勤という人が、インタビューに答えていた。大手企業に勤めている社員の顔、なんか生き生きしていないか……。
未だに、この暑さで苦しんでいる避難所の体育館でいる人たちの思いとの落差を考える。
些細なこと、と言う考えもある。しかし、こういった積み重ねが、いろんな不祥事、の底辺にあると思うのである。自分で考え行動する、という根本。

最後に一言だけ。
暑かったらネクタイを外す、半袖にする、ジャケットを着ない、単純なことだ。
そもそも、ネクタイ、だって習慣にすぎないではないか。

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